今年で東日本大震災から6年、本校野球部の東北遠征は4年目となりました。
今回の遠征では、震災学習として被災地気仙沼の魚市場関連産業を見学しました。街が漁業で支えられている気仙沼は、被災後たった3ヶ月で魚市場復活宣言をおこないました。もちらん、街は瓦礫で溢れかえっていましたが、気仙沼の日常を取り戻そうという人々の思いが、復興で一番大切なことだったようです。案内をしてくれたガイドの方の言葉がとても印象的でしたので、ご紹介いたします。
 
「漁業関係者は漁業で街を盛り上げ、私は観光によって被災地に新しい出会いを提供することができます。仕事をするということは、社会の中でそれぞれの役割を果たすということ。それを震災で学ぶことができました。」
 
近い将来社会の一員となる生徒たちの心に、この言葉はどのように響いたでしょうか。
 
南三陸町においても、昨年までは防災庁舎を見上げ、この高さの建物を津波が呑み込んだのか、と驚かされるばかりでした。しかし、今年はその防災庁舎を見下ろすことができました。とうとう盛り土の上に街が形成され始めたのです。震災後まもなく「福興市」を開催し、1年後に開設された仮設商店街も場所を移し、常設の「新さんさん商店街」として、盛り土の上に生まれ変わりました。
 
このように私たちは視覚的な部分で復興を感じます。しかし、被災地の方々にとっては「震災を乗り越え日常を取り戻す」ことが、本当の復興なんだと思い知らされました。