1年1組は男子14名、女子20名のいつも元気いっぱい男女ともとても仲の良いクラスです。今日はある日の休み時間のエピソードを紹介します。

Iくんは誠実で何事にも一生懸命に頑張ることのできる生徒で、クラスメイトからもとても信頼の厚い男の子です。ある日の昼休み、そんなIくんは突然コンタクトレンズを机の上に取り出しました。普段はメガネをかけているIくんに私が『コンタクトにしたの?』と声をかけると、Iくんは『はいそうなんです。先生鏡持っていますか?』と聞いてきました。私は『トイレに行ったらいいんじゃないの?』というと『恥ずかしいから・・・』と照れながら答えました。Iくんはコンタクトレンズ超初心者マーク。コンタクトレンズをされている方は皆さんもご経験があると思いますが、コンタクトを初めてつける時はなかなかうまくつけることができないものです。

『鏡を持っている子いるかな?』と聞くと、数人の女の子が『持ってまーす!』と元気に答えてくれ、ひとりの女の子から鏡を借りました。ここからがドラマの始まりです。私がその鏡を持ち、教室にいた数名の生徒が見守る中コンタクト装着チャレンジ。つぶらな瞳のIくんは目を瞑ってしまい、まつげにコンタクトがあたり、まったくうまく入りません。いつも元気いっぱいのTさんは『私が眼の下を引っ張るわ』と手伝ってくれたり、コンタクト経験者のYさんは『指の腹に軽く乗せるんやで』とアドバイスをするなど、みんなでIくんのコンタクトが上手く入るようにみんなで応援をしたり、アドバイスし合っていました。私もコンタクトを外して実演するなどみんなで協力しました。

また私の姿を見て『先生コンタクトやったん?知らんかったわ。』とまた話が広がり、1枚のコンタクトを通してクラスの和がどんどん広がっていきました。コンタクトをつけはじめて15分が過ぎた頃ようやく右目にコンタクトが入りました。その時には大歓声と大きな拍手で盛り上がりました。最初は周りにいた生徒は2~3人だったのが、いつの間にかIくんの周りにはクラスの半数以上の生徒が集まり、Iくんを励ます子、アドバイスをする子、温かい眼差しで見守る子など誰一人否定的な言葉や態度などなく、本当に温かい雰囲気に包まれた素敵な時間を共有できとても嬉しい気持ちになりました。

終礼では今日はみんなの温かい思いやりの気持ちがとても嬉しかったと話しました。翌日偶然にもIくんのお母さんと事務室の前で会いました。『とても素晴らしいクラスメイトと先生に恵まれて本当に感謝しています』とありがたいお言葉をいただきました。お母さんは、Iくんが朝からコンタクトを無事につけ登校していたものの、万が一外れた時のためにとメガネを届けに学校に来られていました。わが子を心配する親心を感じました。

今回のIくんの1枚のコンタクトレンズを通してクラスの絆が深まり、クラスのピントが合ってきました。1年1組は視界良好です。3学期もあとわずか。さらに絆が深まり、素晴らしいクラスへとラストスパートです!