7日から始まった三者懇談。生徒の皆さんにとっては、学校生活において、最も緊張する20分間といっても過言ではない。担任の先生にとっても、この20分間は密度の濃い重要な時間となる。如何に自分の思いを伝え、生徒のやる気を引き出せるか。20分という短い時間の中には、個々の生徒に向けた熱い担任の思いが込められている。

  さて、私も何組か懇談に立ち会わせてもらっている。その貴重な20分の中で、印象に残ったエピソードをお伝えしたい。それは中3生の話である。今回の中間考査で歴史の成績が非常に良かった。この生徒は、日頃の歴史の授業でも発言が多く、歴史の成績は悪い方ではなかったのだが、これまで以上に歴史の成績が良かったのだ。

 聞けば、当該の生徒は、今は卒部してはいるものの、歴史研究同好会の部員。同好会の後輩が、こんな話をしていたのを聞いたのだそうだ。「私達、歴研やから、歴史のテストは絶対頑張らなあかん!」その言葉を聞いて、「私も歴研。絶対頑張ってやる!」と3年生の部員同士で話をしたそうだ。

  そしてその頑張りは、見事成果に結びついた。個々の生徒が持っている潜在能力を、如何に引き出すかは我々教師の手腕にかかっている。しかし、我々の力はそもそも微力で、自分のやる気に火をつけるスイッチは、生徒自身が握っているのだ。我々の力は及ばずとも、せめてスイッチを押すきっかけづくりでもできれば、と思う。個々の生徒が自分でスイッチを押せるよう、そっと背中を押してやりたい。
 
  保護者の皆様、お忙しい中ご来校いただき、ありがとうございました。

中学主任 杉井紀夫