藏口先生が以前アマビエの事について触れられていたので、今日は別の話をしたいと思います。

みなさんは、良源というお坊さんを知っていますか?平安時代の天台宗のお坊さんです。

知らない人も、実はかなりお世話になっているのではないでしょうか!?おみくじの創始者として知られている人です(笑)

正月三日に亡くなったので、元三大師とも、あることがきっかけで角大師とも呼ばれます。

 

その、ある事とは...

 

世の中に疫病が流行っていた永観2年(984)のことでした。

ある時、良源のもとに厄神が現れ、あなたも疫病に罹らなければならないと言われました。良源は、逃れられないのならばと小指を差し出し、これに付いてみよと言います。

厄神が小指に触れたかと思うと、たちまち全身発熱、耐え難い苦痛に襲われたので、小指を弾いて、精神を集中し法力で跳ね返すことが出来ました。

しかし、思います。小指だけでさえこの苦しみなのに、逃れる術を知らない人々は気の毒だ。一刻も早く救わないと!

そこで夜中にも関わらず、弟子を呼び集め、全身を写す大きな鏡を持ってこさせます。そして、そこに写し出された姿を描きとるよう命じました。

良源が座して禅定に入ると、なんとも不思議なことに、鏡の中の良源の姿が骨ばかりの鬼の姿になりました!

弟子たちは恐ろしく、その場にひれ伏してしまいましたが、一人の弟子は恐れることなく写し取ります。

禅定から戻った良源は、その絵を見て満足し、すぐに版木に彫り、御札に摺りあげさせ、言います。

この御札を民家に配り、戸口に貼り付けるように言いなさい。そうすれば、疫病はもとより一切の厄災から逃れられるでしょう。

人々は言われた通りに戸口に貼り付けると、お札がある家は一人も流行病にかからず、病気になった人もたちまちのうちに全快したといいます。

 

平安時代という大昔にも、疫病は流行り、人々は苦しんでいました。

現代でも分からない病がいっぱいなのに、こんな大昔に分かるわけないですよね。

でも、その時に自分に出来るだけのことをやり、疫病に対処していったんです。

この良源の御札もそうですよね。自分にできる限りの救いを与えます。

そして人々も、言われた通り、戸口に御札を貼り、祈りました。

 

登校日も決まり、多くの人と触れ合う機会が増えます。

新型コロナに対し、自分を守ることももちろん、周囲にも目を配り、お互いに気をつけましょう。今できる限りのことを精一杯やりましょう。

 

アマビエを描いて心を強く持つことや、角大師のような厄除けパワーを心に頑張りましょうね!

 

ただし!角大師を貼っていても、ガッツリ守ってくれるわけではなく、全ては自分の行動と注意です。

自分を守るための力もらった感じです。

寺社で売ってるお守りもそうですよ!学業成就のお守りを買ったから大丈夫って勉強しなかったら、いつまで経っても出来ません。

気を緩めることなく、現状に対処しましょう!

私も頑張ります!!

 

早稲田大学図書館所蔵

『元三大師御籤絵鈔』

真ん中あたりにある黒いのが角大師