8月6日に社会科の土井と関で大阪府立弥生文化博物館に出張研修に行ってきました。
 大阪府立弥生文化博物館は世界で唯一の「弥生時代」をテーマにした博物館で、2021年で会館30周年を迎えます。また近畿地方屈指の大規模な環濠集落遺跡である池上曽根史跡公園が隣接しており、教員2人で紀元前後の日本列島をたっぷりと体に浴びてまいりました。
 弥生時代の大きな特徴は①本格的な水稲耕作の開始②大規模な争いのはじまり③金属器の伝来などであり、博物館内の展示もおおむねこれらに重点が置かれていました。
 我々は当たり前ながら教科書に基づいて授業を行いますが、文字からのイメージだけではどうしても思い至らない部分が出てきます。実際に展示物を目の当たりにすることによって、それまで気づかなかったことに気づき、より具体的なその時代のイメージを持つことが可能になります。例えば弥生時代には石斧にくわえて鉄の斧が使われるようになりますが、両者の切れ味の違いを実証実験した写真を見ることによって、鉄の方がはるかに鋭く楽に木を伐採することが可能だということが実感をもって理解できました。この「実感」こそが学習の際に重要になってくると私は考えます。「弥生人もそりゃ鉄を欲しがるよな」という共感から、我々の古きご先祖たちへの親しみが生まれますし、歴史が文字だけの世界ではなくその時代に生きた人間の記録であると感じられるのではないでしょうか。
 展示物の見学のあとは、弥生時代の鏡の鋳造体験をしました。土井と関は教科書や資料集でもおなじみの三角縁神獣鏡をつくり、ご満悦でした。鏡面をやすりでピカピカにすることによって周囲を映すようになるのですが、これがなかなか難しく、かなり本気で磨き続けたにもかかわらず、鏡として自分の顔を映して見るまでには至りませんでした。この苦労を弥生人も味わっていたのだなという実感をまた一つ得ることができたように思います。