『6年間の集大成 最後の春高バレー』 
中学3年生の夏。『日本一』への強い思いで挑んだ2018年の島根全中。しかし、準決勝で優勝した文京学院大学女子中学校にフルセットで敗れ、はかなくも夢は打ち砕かれた。目の前でこぼれ落ちた日本一。島根で流した大粒の涙。忘れられないあの瞬間。大きな目標を失い一度は消えかけた炎。
バレーで失った自信はバレーでしか取り戻せない。『私たちは必ず高校で日本一になる!』と・・・再び心に炎が灯った。
 
1年生として迎えた初めての憧れの春高の舞台ではベスト8。2年生では夢のセンターコートに辿り着いた。就実高校との決勝。しかし、セットカウント1-3で敗戦。あと一歩届かず悔しい準優勝。目の前で胴上げする姿を目の当たりにして、来年へのリベンジを誓う。
 
自分たちには何が足らなかったのか。自問自答を繰り返しながら日々練習に励んだ1年。厳しい大阪予選を乗り越え、満を持して挑んだ6年間の集大成となる最後の春高。そして、忘れ物を取りに来た6年間の思い。
 
第3シードの大阪国際滝井高校は3回戦からの出場。2回戦の相手は福井県代表の福井工大福井高校。第1セット、センターの移動攻撃などセッター濱田のトスワークが冴え、25-17で先取。第2セットも勢いは止まらず、中盤からコンビバレーを展開し、13連続ポイントを奪うなど相手を圧倒し25-16で初戦を快勝した。
 
3回戦の相手は一昨年の優勝校大分県代表の東九州龍谷高校を破り勢いに乗る東京都代表の共栄学園高校。ひとつ目の山となる大一番。第1セット、移動攻撃、ブロック、サーブともに冴え、10点差をつける猛攻で25-15でセットを奪う。第2セット、1セット目に冴えたブロックが乱れ、中盤まで競り合うものの、最後は振り切られ21ー25でセットを落とす。第3セットは第2セットで勢いづいた共栄学園の攻撃を止めることができず、序盤でリードを許し追いかける展開に。中盤追い上げを見せたものの、最後は20-25でセットを奪われ、彼女たちの6年間の挑戦はここで終了した。
 
『日本一』という目標には届かなかったが、夢に向かって挑戦し、努力し続けた大切な日々は一生の財産に、また一生の思い出になるだろう。そして、何より欠けがえのない大切な仲間に出会えたことは最高の宝物になったはず。
3年生が果たせなかった思いは高校1年生、2年生の後輩たち、いつも先輩たちを憧れの眼差しで見ている中学生にもきっと受け継がれていくだろう。
『日本一』という目標に向かって。きっと・・・